【ナダタマアーカイブス】NADA sonic02(naddis990412-14)

製鉄所の煙突の見える風景(『ミナト神戸』神戸市神戸国際観光協会 刊)

校歌って皆さん覚えていらっしゃいますか?
たいてい、その地の地名や歴史が織り込まれ、ご当地ソングとも言えないこともありません。灘区には数々の学校がありますが、その中でもnaddisticな校歌と言われる「神戸市立原田中学校」の校歌を取り上げてみます。

原田中学校は灘区南西部に位置します。
原田という地名は今の王子公園近くを指すのですが、そこから全然離れた場所にあります。これは創立した場所が現福住小学校のあたりだったからでしょう。「厚木」にある「青山」学院大学みたいなもんでしょうか。
普通、阪神地方の校歌の歌詞は、「六甲」「ちぬの海」等の風光明媚系地理的条件から始まるものが多いのですが、ここの校歌はのっけから一風変わっています。

「なびく煙は…」

なんと、大胆にも大気中の煤煙の状態から入っているのです。
この歌詞の作者は校歌作詞界の松本隆ともいわれている、重鎮富田砕花氏です。富田氏は、校区をくまなく歩き生活環境を調査して作詞したそうです。芦屋在住の富田氏は、当時(S33年)の灘区南西部の煙突の数、煙の量に圧倒されたのでしょう。いまでこそ、煙突は少なくなりましたが、当時の写真をみると恐ろしい位の煙突の数だったようです。そして、煙、煙、煙。
あの六甲をも曇らせる、あのちぬの海をもどんより覆う、「灘の煙」これを書かずして何が地元の校歌だ、もう煙しかない、誰が何といおうと煙だ、そう思ったに違いありません。

「なびく煙は…よしこれでいこう!いやまてよ…」
富田氏はふとこう思ったのではないでしょうか?
「いくら灘の名物とはいえ、こんな負のイメージのものを出だしに使ってよいのか?これが反公害住民運動に発展したらまずいのではないか?」
ここから富田氏はプロの腕を発揮します。
こう続けました。
「なびく煙は…生活の息吹に応え渦巻けど!」
そう負のイメージである「町の煙」を「生活の息吹に応え、日本の高度成長を支えるダイナミックで頼もしいヤツ」即ち正のイメージへと見事に昇華したのでした。

今は、すっかり煙突も煙も少なくなり、洗濯物が赤くなることもなくなりましたが(多分)、この校歌には、当時の灘の煙突の風景がこっそり記録されているのです。

注:文中富田氏のセリフ、心情の変化はあくまでもフィクションです。

 

(naddis990412-14 NADA sonic02「陰のご当地ソング」 1999.4.12より)

 


【今日は灘の日】10月10日

2001年(平成13)10月10日 元灘クミン野依良治氏がノーベル科学賞を受賞

野山をかける体験が育てた科学の目〜国立科学博物館

「神戸の豊かな自然は生活空間の一部。山の中を探検したり、川で泳いだり、チャンバラごっこをしたり、毎日が自然との遭遇でした。遊び仲間からは「ノブタ」というあだ名が付けられ、親分のように慕われていました。」


第13期灘大学募集

灘のまちを知り、楽しく学ぶ講座「第13期灘大学」が開講します。灘大学は街がキャンパスです。様々なジャンル、視点から灘のまちを再発見する講座やガイドウォークを通して、今まで知らなかった灘と出会ってください。

≪第1回≫灘醸造学~灘の酒造り300年の文化を訪ねて
今年創業300年を迎えた沢の鶴での講義
日時:10月7日(土曜)10時~12時
集合場所:沢の鶴資料館

≪第2回≫穂高・涸沢ムービー&トークセッション
灘区出身の登山家、花谷泰広さんと山岳カメラマン、宮田八郎さんのトークセッション
日時:11月11日(土曜)19時~20時(予定)
集合場所:灘区民ホール

 

 

 

 

≪第3回≫灘土木学~六甲山と砂防ダムをめぐる話
昭和42年六甲山系豪雨災害から50年、砂防ダムをめぐるトークセッション
日時:12月9日(土曜)10時~12時(予定)
集合場所:未定

 

 

 

 

 

≪第4回≫灘映像学~キングジョー没後50年ロケ地ツアー ※全6講座申込者限定
ウルトラセブン「ウルトラ警備隊西へ」ロケ地をめぐるツアー
日時:1月13日(土曜)13時~16時(予定)
集合場所:JR六甲道駅

 

 

 

 

 

 

≪第5回≫灘秘宝館~前田コレクション
前田康男さん(六甲山専門学校校長)の六甲摩耶にまつわるコレクションを鑑賞
日時:2月3日(土曜)10時~12時(予定)
集合場所:水道筋会館

 

 

 

 

 

≪第6回≫灘交通学~神戸市バス100周年ツアー ※全6講座申込者限定
神戸市交通局のボンネットバス「こべっこ2世号」体験乗車
日時:3月3日(土曜)10時~12時(予定)
集合場所:未定

 

 

 

 

 

●受講料
全6講座 「灘百選の会」会員 1,500円 非会員 3,000円
※受講料は第一回目の会場にてお支払いください
※受講料の払い戻しはできません

●申込方法
下記の必要事項を記入の上、FAXかE-mail、はがきでお申込みください。
受講料は一回目の講座の会場でお支払い下さい。
1.住所
2.参加人数(グループ申込は2名まで)
3.参加者氏名
4.電話番号
5.「灘百選の会」会員・非会員
6.参加したい回
(申込時は「灘大学入学希望」と明記してください)
※ご記入いただいた個人情報につきましては、本講座以外での使用は一切いたしません。
※第4回、6回に関しては定員が少数になりますので、全6講座のお申込とは別に再度申込をお願いいたします。
もしくは、全6講座申込の際に第4回・6回参加希望の旨を明記して下さい。
・メールで
住所、氏名、電話番号、灘百選の会の会員・非会員を記入の上件名に
「灘大学入学希望」と明記し下記までお申し込みください。
nadaku@office.city.kobe.lg.jp
・区役所で
灘区役所4F「灘百選の会」事務局(まちづくり課内)にある
申込書に必要事項を記入のうえお申し込みください。


●主催・申し込み

〒657-8570(住所不要)
灘区役所まちづくり課内「灘百選の会」事務局
Tel: 078-843-7001 (内線224)
Fax: 078-843-7034
Email: nadaku@office.city.kobe.lg.jp


【灘の昼ごはん374食目】わかりくい区境を越えてアフリカに出会う

中央区と灘区の区境は分かりにくい。太陽フレアによる粒子が地球に入ったかどうか分からないくらい分かりにくい。特に南側は混沌としている。風景もさほど変わらないし文化が変わるわけでもない。それほど中央区の旧葺合区エリアと灘区南西部は似ている。歩いているうちにいつの間にか国境を越えている感じがなんとなくヨーロッパみたいだ(歩いて国境越えたことないけど)。ナダタマ的にはこの辺りを非武装中立地帯として灘区とみなしている(みなし灘区)。毎月1回区境を越えて「JICA関西食堂」へ行くことにしている。ここでは区境どころか国境が越えられる。大食堂風情の空間には様々な国籍の人が集う。シンプルでモダンなインテリアとエスニックなメニューとのギャップが大阪万博世代の心をくすぐる。お目当ての月替りエスニック料理はマダガスカル料理だった。一瞬ミルマスカラスが脳裏を横切る。違う、それはメキシコだ。どこだマダガスカル? テーブルの上に説明カードがあった。そうだアフリカじゃないか。トレイにはルマザーバというさらっとしたスープとアシャールという野菜の炒め物とライスとフルーツ。メイン的なおかずがない。「ルマザーバをご飯にかけてお召し上がりください」とある。おもむろにルマザーバをご飯にかけてサラサラとお茶漬け風に食べてみた。「ん、これは…」それはまさしく奄美諸島の郷土料理「鶏飯」だった。遠く離れた二つの島が舌の上で繋がった。ここ脇浜は奄美コミュニティの地、確実にゲニウスロキ(地霊)の気配を感じる。でも目の前で和柄の丼ものをスプーンとフォークを使って器用に食べているアフリカ人はそんなことにはきっと気づいていない。

JICA関西食堂「月替りエスニック料理」
●場所
神戸市中央区脇浜海岸通1-5-2
●本日の昼食
マダガスカル料理
・アシャール
(カリフラワー、インゲン、キャベツなど野菜をカレー粉で炒め、酢をからめた酸味の効いた一品)
・ルマザーバ(鶏肉、トマト、小松菜をショウガと唐辛子で煮込んだスープ)
・ご飯
・フルーツ(バナナとパイナップル)
720円


【灘の昼ごはん373食目】あなたは焼きそばに酢をかけますか?

あなたは焼きそばに酢をかけますか? 焼きそばといってもソース味のナニではなく中華料理店のアレ、固目の焼きそばに海鮮とか五目のあんがかかったやつ。え?かけない?酢をかけない焼きそばなんてポートタワーのない中突堤みたいなものだ。神戸っ子ならスマートに焼きそばに酢をかけてほしいと切に願う。「焼きそばに酢」は味を変えるというよりもむしろ儀式に近い。洋食屋で皿に平たく盛られたライスに塩をふったり、カレーにウスターソースかけたりとか。あれに近いのではないか。これから焼きそばを食べますよという意思表示であり、無事最後まで食べますようにという願い。焼きそばに酢をかけるということはそういうことだ。「泉一貫楼」の五目焼きそばは神戸らしいあっさりとした味とで実に酢がよく合う。酢でマスタードを少し溶く。麺の硬さをゆっくりとほぐすように酢をかける。相変わらずの安定感とそこはかとない普通感。焼きそばはこれじゃないと。今日は店内でちょっと嬉しいことがあったので餃子とビールも注文した。何が嬉しかったかはヒミツだ。

泉一貫楼「五目焼きそば」
●場所
神戸市灘区泉通3丁目
●本日の昼食
五目焼きそば 餃子 ビール